オーストラリアの子供の1日

以下は、1993年1月18日に、PC-Van(パソコン通信)の中のフォーラムでの質問に応えて送信したもの。

 

 

93/ 1/18 22:48:15

シドニー通信>33 質問にお答えして オーストラリアの子供の1日 アール

ある方から、オーストラリアの子供の1日について質問をうけましたので、次のようにお答えしました。

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①オーストラリアの子供達の一日の生活はどうなっていますか?

「よくフランスとかは午前しか学校に行かないとかいうけどそんなことはないでしょう?あと、一年間の休日とかもあるとうれしいです。」という質問

日本人学校におけるインタークラスは、全く日本の学校と同じであるから答えるほどの事はありません。

問題は現地校の事ですね?

私がこの前訪問してきた「 FORESTVILL PRIMARY SCHOOL 」についてレポートしましょう。

まず、学区がないので、子供たちはどの学校に通ってもよい。だから、隣同士の家で全く別の学校に通うという事も有りうる。

遠いところから通う子供のために、スクールバスが用意されていて、ほとんどの子供たちはバスで通学する。ひとつのバス停にいろいろな学校の制服をきた子供たちが待っている。

学校の時間は8時40分から3時10分までである。子供たちへのインタビューでは、9時10分からだと言っていた。勉強が始まる時間という意味であろう。だいたい日本と変わらない。

10時半には、ティータイムがあり、めいめいに外に出て、ジュースを飲んだりお菓子を食べたりしている。この間は先生方もティータイムである。

ただし、けがをしないかどうかを見る係が当番制でまわってくる。これを「 play ground duty」といい、神経質なほど徹底している。 けがをしたとき、先生がみていたかいなかったかで保障が大きく違ってくるからである。

 

ジュースや菓子を持ってくる事自体が驚きであるが、集会の時に先生が話しているときにもチップスを食べている子供が何人もいるのにはもっと驚いた。

学科はあるが、ピリオドはないようだ。つまり、1時間目、2時間目などといった時制がないのである。学校のインフォメーション・ブックにも学校があっている時間だけが書いてあり、時制は書かれていなかった。これは、一般的にそうだそうである。

日本のように指導要領があるわけではないので、めいめいの先生が指導課程をつくり、自由に組んだプログラムで授業をする。これははたから見ていてたいへん魅力的である。これは日本人学校のインタークラスも同様である。

訪問校では、6年生には毎日「 social study」(社会科)がある。 見せてもらったクラスでは、イギリスの事や日本の事などについて調べ学習をしており、切ったり、はったりといった作業的な内容の学習が6年生のノートにも多くみられた。

日本の事についてはとても興味を持っており、背面黒板には日本の生活の様子を表したパネルがかけてあった。また、調べ学習用の学級文庫にも日本の本がいくつもあった。広島の原爆を題材にした絵本の英訳したものもあった。

「喜(glad)、吉(happy)、萬(LONG LIFE)」などのカリグラフィ(習字)が掲示してあったが、、ソーシャルスタディの結果としてだということであった。

これらはジャパンのティーチャーが見学にくるからというので日本の掲示をしたりしたのではないようだ。

子供たちは結構日本について興味を持っていて、次のような質問をされた。

神戸に行ったことあるか(一度旅行で行ったらしい。)

火山を見たことあるか

火山が爆発したのを見たことあるか

地震にあったことあるか

すもうレスリングを見たことあるか

だいたいこのようにしてのびのびとした教育をうけて1日を終えている。

先生の言うとおりにはしないことも多いし、先生も強要はしない。私が教ているインタークラスの子供たちも「こうしたらもっとよくなるよ」といっても「自分はこっちの方が好きだから」とはっきりと自己主張することが多いが、一般的なこちらの子供の特徴であるように思われる。

高校生などを見ていていわゆる日本の「不良」などが見あたらない事も、このような教育のあり方と無関係ではないだろう。

休日には、 だれでもかれでもローラーブレード(車がたてに4つついているローラースケート)、スケートボード、サイクリング、そしてクリケット、サーフィンなどのスポーツを精いっぱい楽しんでいる。

②休日

グッドフライデー   4/17
イースターサタデー 4/18
イースターマンデー 4/20イースター に関する。4連休ほどになる。毎年日付は変わる。これは去年の。
アンザックデー 4/25anza(オーストラリア・ニュージーランド軍団)が、1915年、ヨーロッパでのイギリスの作戦を支援するためにガリポリに上陸した日。これで、オーストラリアが国民的団結心を得たわけである。
クィーンズバースデー 6/8
レイバーデー 10/5勤労感謝の日らしい
クリスマスデー 12/25
ボクシングデー 12/28クリスマスプレゼントをあける日らしい。
ニューイヤーズデー 1/1
オーストラリアデー 1/261788年のこの日、初代総督 アーサー・フィリップ に率いられ、250日、 24000㎞の旅をしてきた囚人と兵士たちがシドニー・コーブに上陸した訳である。スクール・ホリデーは年4回。
4学期まである。1月から新学年が開始。今は、ちょうどインタークラスの子供たちが一足先に進級した時期である。先日、入学式も行われた。

③オーストラリアの子供は日本や日本人をどうおもっているのだろう?

わかりませんが 、インタークラスの子供は日本人の子供がきらいであろう。いいこぶっていて、とりつくしまもないくらいいい子で、自分達だけで固まって何を考えているか分からなくて、話は通じなくて、人の国にきているくせしてわが国のように大きな態度で振る舞っていて・・・・。

ただ、インタークラスの子供に人気のある子供には次のような共通点がある。

・インタークラスの子供に声をよくかける。

それから、シドニー商工会議所からでた「オーストラリア概要」の 1992/93 年度版を手にいれています。 内政、経済、貿易、産業についての資料が収められています。必要事項を聞いてくれれば答えられると思います。

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以上です。

やはり、質問をうけると、こちらも気づかなかったような勉強ができてありがたい
です。

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