若い教師のみなさんへの手紙

飛行時間1000時間のパイロット、授業時間1000時間の教師

更新日:

 

「TODOをこなしたと考えるのではなく、経験ポイントが増やせたと考えよう。ありがたいありがたい。」

これは、 2010 年8月26日に 記録しておいたものです。

私がこのブログでよく書いている「積み重」ねのことです。

 

せねばならないことがずらずらと連なったいるとき、私たちはことさら一つ一つをとにかく「こなす」ということに頭を奪われてしまいます。しかし、こなすだけではなんとももったいない。

それをうまく逆手にとって自分の血肉にしていこうというわけですが、これは多分に自分の意識次第です。

 

一つ一つがチャンス。学びのチャンス。

どうせしなければならないことならば、それを積極的に学びの場に変えていこうとする意識によって自分のまわりのさまざまなことが変わっていきます。

たとえば作業日誌。

「こなす」と考えるとけっこうつらい。

しかし、今日の振り返りをさせてもらっているとか、字の練習の機会をいただいていると考えると、チャンスと思えてきます。

字の練習だけとってみても、年に365回の練習チャンスです。

これを生かさない手はないですね。

 

学校の教師は、毎日の6時間授業があります。これを年になおすと1000時間近くなります。

年に1000時間近くあるこの授業のチャンスを、「こなす」ととらえるか、「積み重ね」ととらえるかで、教師の腕は10年間で随分ちがってくるはずです。

1000時間。自分の能力を発揮できる時間が年に1000時間もあるのです。

 

1時間の授業中に私たちが使う能力は多岐にわたっています。

黒板にまっすぐ字を書く。

40人全員が、今、まなぶことができているかどうか確認する。

子どもたちが理解できる言葉や速さで話をし、指示する。子どもの学びを活性化する発問を考え抜いてそれをきっぱりと発する。

子どもの目や手の指の動きをから、発言したい,表現したいという気持ちを見取る。

子ども達に討論させそれを整理し,束ねる。

今わかっていない子を見つけ個別に指導する。

「目」と「日」を書き分けられない子どもがいないか巡視をしながら見とる。

鉄棒で逆上がりができない子の持つ運動能力の課題を見とる。

リコーダーで低いドの音が出せない子どもの運指から課題を見とる・・・・・

 

膨大な技を駆使しなければなりませんが、どれも簡単にはいきません。

自分自身で鍛えていかないと身につかないし、発揮し続けないとすぐにさびれて古くなってしまいます。

1時間1時間、これらの職能を伸ばす、ということを意識して毎日の授業をする。

そのために、1年間にそのチャンスが1000回も用意されているととらえられる人は確実に職能を伸ばしていくことができるでしょう。

パイロットは「飛行時間何千時間」というように、そのベテラン度を飛行時間で表しますが、教師だって1年間に1000時間ずつ授業時間がふえていきます。

10年後には授業時間10000時間のベテラン教師。そのように、授業時間が即 その教師の能力になればいいのですが、なかなかそう簡単にはいきません。

逆に言えば、いくら1万時間の教師でも「こなす」授業で10年間を過ごしてきた人はそれだけのものを持っていないということになります。

いくら授業をこなしたからといって、よい授業ができる教師になったわけではない。

そこが教師という仕事のおそろしいところです。

詳しくは下のエントリーを参照してください。

これまで培ってきた経験だけで教えてはいけない | 教師の知的生活ネットワーク

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桜がおわって、今度はツツジが咲き誇る季節がやってきましたね。







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