06 知的訓練と勉強 若い教師のみなさんへの手紙

研鑽の賜(たまもの) ということ

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先週は夢中になって「天地明察」を読んで興奮に打ち震えていました。

私の読書カテゴリーである江戸文化について多くの知識とあこがれと興味を与えてくれる本でした。

その中で、「研鑽のたまもの」と言う言葉が何度もでてきました。

本職である「碁打ち」において、将軍への上覧碁や指導碁をきちんとつとめながら、その余暇を使って天測や過去の文献への探求を行い、数年間の後それらをまとめて本にするのです。主人公はそういうことを人生の中で何度も行ってきました。

その時に、「研鑽の賜物」という言葉が出て来ました。

 

しっかりと心に引っかかりました。

本来教師は日々研鑽をしているのだから、退職をするころには30数年の研鑽の賜物として誰でも本を敢行できる位のものを持っていておかしくないはずなのです。

しかし、実際はとてもそんなことはできません。

日々の研鑽を行なっているようでいて、実はあれやこれやの事務仕事に追われてそれを一生懸命にこなし、それがひとつ終わるごとに達成感を得られるものですから、それで満足してしまって研鑽をつんでいるような錯覚に陥るのです。

毎日、授業を何時間も行なっていれば、特に研鑽もしなくてもそれなりに慣れて来ますのである程度の授業はうまくそつなくこなせるようにはなるのですが、

 

飛行時間1000時間のパイロット、授業時間1000時間の教師 | 教師の知的生活ネットワーク

 
 

↑こちらで述べたとおり、それでは研鑽の果てに職能を磨きあげた教師でありつづけることはできません。

研鑽を積む、ということは、自分で意識をして時間を作り、テーマを決めてこつこつと学んでいくことです。

明日の授業の準備で精一杯という状況は、新任の頃はそれで仕方ありませんが、10年選手になってくるとそれだけでなく明日の授業とは関係ないところで、あえて時間を使って自分のテーマに打ち込んでいくことが必要になってきます。

 

そしてそういうつもりで毎日積み重ねてきたことが、たまものとなっていつか実を結ぶということですね。

 

私も26歳で渡部昇一氏の「知的生活の方法」に出会って依頼、今日の事務仕事や明日の授業の準備を終えてから「さらに1時間」と決めて教室で勉強をするようになりました。

 

残念なことに、当時の私はまだ時間の使い方が未熟で、やはり明日の授業の準備で一日終わってしまい、ふらふらしながら家に帰るのがやっとで、とても自らの研究テーマにもとづいて研鑽を行うということはできず、しばらくするとまったく忘れてしまいました。

そのようなことができるようになるまでにはさらに10年以上もの時間が私には必要だったのですが、さまざまなツールがある現在、心がけ次第ではもっと早い時期から「明日の授業の準備を終えた後の自分の研究テーマ」の研鑽を積むというようなことが可能かもしれません。

ぜひ応援したいと思います。

私も退職までの残り7年をそのような気持ちで研鑽を積み重ねる年月としたいと思っています。

 







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