03 知的生活日記 05 読書日記

知的生活日記 「かーそる」読書日記⑨ irodrawさんの章 10個目のヒントに私の迷走を見る

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「豊かすぎる情報とツールを目の前にして「最強の知的生産の技術」を求め、さまよっている人もいるように見えます。」

のっけから打ちのめされる。ぼくのことだ。迷走ばかりしている。

あれこれいろんなところに寄り道して迷走している僕は,豊かすぎるツールを前に,「これこそ最強の技術!」とあれこれためしながらさまよっている。

いったい,私の土台はどこだ。

知的生産のフローを通す

そうはいいながら,私は,それなりに「完成された小作品」をつくることだけはしてきている。ブログしかり,イラストしかり。

「最後まで情報が流れたとき、知的生産になります。知的生産はフローです」

なんとか,私の場合最後まで情報が流れ,小さいながらも「知的生産」として結実させることができるようになってきた。

それは確かに自分の中にフローができたからだ。

今回は、irodrawさんの提案されている10のヒントを読みながら、いちいち自分のイラスト制作のことと重ね合わせていた。

10個全部ではないが,多くのヒントに様々な符合があった。

勢いこの記事は、irodrawさんのヒントをに基づく自分語りになってしまうことをご了解いただきたい。

 

さて、私の重要な生産の一つにイラストがある。イラストで世界を楽しくしたいのだ。

そのイラストに関して言えば,過去の私には、一枚の絵も仕上げられない時期があった

過去といってもどのくらいの過去かというと,1995年から2012年までというとんでもなく長い期間である。約20年間だ。こんなことあるだろうか。

20年の間、まぐれ当たりのように最後までかけた絵は何枚かしかないのだ。

1995年にWindows用のタブレットが発売され,グラフィックソフトもPhotoShopとそん色ないくらいの機能を持ったものが廉価で売り出され始め,いよいよイラストを趣味とする私のもうひとつの人生が始まったと思い,すぐにどちらにもとびついたものだ。

しかし当時の,当時のといっても20年というながいスパンだが。そのファイルを見ても,ほとんど完成したものがない。こんなのばかりだ。

milk3

g3

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何とか絵を描こうとしてソフトを起動するのだが、ペンの調子が悪いので調整したり、色の作り方でまごついてエネルギーを使い切ってしまったりして、適当な線がきでお茶を濁す。そして、「また今日も線がきでおわったの?」とお絵かきBOTから言われ続ける毎日だった。

そんな自分にいらいらしていた。

今ならわかる。irodrawさんの言葉を借りれば、自分の中に作品を仕上げるためのフローがなく,流れが途中で止まっていたためだ。

 

さまざまな試みをした。

イラスト紹介のサイトをつくればきちんと入れ物ができ,完成した作品を作れるのではないか・・・・失敗。入れ物作りに熱中してしまい、いれるものができない。

コンテストに応募することを積み重ねれば,完成した絵と,なんらかのプライズの受賞者としての積み重ねができるのではないか・・・失敗。自分でハードルを高くしてしまい、結局出来上がらない。

お絵かきブログをつくって,制作過程を少しずつ紹介すれば,最後までかけるのではないか・・・失敗。最後まで描けないことは変わらなかった。

結局20年の間,なにをやっても絵が完成しない。

 

夜中まで翌日の授業の研究をしていて,さあ,寝るまであと1時間あるから絵でも描こう,と思ったとき,もう残っているエネルギーはソフトを起動することと,2,3本線を描いてくたっとなることくらいしかない。

そんな状態で,何を描こうというテーマもないのに、イラストを完成させることなど至難の業だ。考えたら当たり前の話である。

それなのに、妙なハードルが自分をストップさせる。

立派な、大きなものをかけ。公に発表して何か賞を取れ。それにふさわしい立派な絵を描け。

描けない描けない描けない。

 

「それは小さな作品で十分だ。」

その20年間の状況に終止符を打ち,コペルニクス的転回を果たしたのは、2012年の秋、「みんなが使える挿絵のサイトを作ったらいいなー」と漠然と発想した瞬間だったといえる。

irodrawさん「小さな作品で十分」だという。

挿絵描きは,イラストが書きたいのに書けない状況にさいなまれていた私の,まさに、無用のハードルを外して小さな作品を完成させようとすることだった。

挿絵工房」はこうして生まれた。そして,それから完成へのフローがうそのようにすいすいと流れるようになった。

<フロー>

  • 放課後、学校内をいろんなことを考えながら歩き、そこで目に付いたポスターや子どもの作品,困っていたり喜んでいたりなどさまざまに思い出される子どもの様子。そういった事柄や物をスタイラスペンでiPhoneの絵描きアプリに簡単にメモし、Dropboxに保存しておく。
  • それを家でイラストソフトで開き,およそ15分で一気に描き上げてしまう。
  • それを挿絵工房に投稿。
  • twitterやFacebookでお知らせ。
  • 同時にpixivとtumblrにも投稿し,紹介する。
  • その後,挿絵ブログに、どのようにしてこの絵を描いたのかを紹介した制作日記を書く。

発想から生産,そして投稿,広報にいたる,これが私のイラストという知的生産のフローになった。

こうして、4年の間に,ここには200個を越える「完成品」が積み上げられた。「作品群」が積みあがっているのだ。

拙いものだし、小さい。

しかしれっきとした完成品だ。

「私はイラストを描いています」とアナウンスすることができるようになったのだ。

イラストレーターにしても、小説家にしても、それを目指す卵達の最初の乗り越えるべき山は、この「仕上げる。完成させる。話はそこからだ」ということなのだ。

作品の価値は他者に見いだされたときに生まれる

そして「自分の「作品」を見いだしうる他者に、自分の「作品」を引っ張ってもらう」という道も開けてきた。いつのまにやら絵のオファーが来るようになったのだ。

もちろんそこまで活動を広げると本職に影響が出るので現在はお断りしているが、将来への道として展望が開けた思いがする。

「作品」と「価値」をつなげる環境を整える,プル型のセルフ・ブランディングを実践する」

まさに挿絵工房はそのようなはたらきをしていた。

 

ここまで、irodrawさんが、示される10個のヒントのうち,いくつかについて自分の生産のフローが流れるようになった経過と合わせながら読んできた。

 

10個目のヒントは,実に力強く感動的だった。

「こうしてできた「知的生産のフロー」は自分だけのオリジナルなものです。」

「フロー全体の流れ方は,自分の生活や歴史を反映した,自分だけのオリジナル」

知的生産に至るまでのフローを構成する様々な技術は先人のものかもしれないが,それらを選択し,当てはめてつくったその総体としてのフローはオリジナルなのだ。

フローそれ自体がメタ「作品」とも言える。

「ずっと完成しないメタ作品「知的生産のフロー」を育て続ける」

このことばにぐっときた。私が作り上げた作品投稿,広報までのフローは私の作品だったのだ。

そして,それは完成しない。なぜならば私は常に成長し続けるからだ。

これからもよりよく流れるフローを見つけ、工夫して作り続けようという勇気をいただいた。

フローの工夫。これまでもやってきたし,これからもやり続ける・・・・とここまで書いてきて・・・、あれ?これって私がやってる迷走のことかも?

私の知的生産の迷走は,実にクリエイティブなことなのかもしれない。







Lyustyleの本

kindleで読める電子書籍を書いています。2017年6月現在2冊の本を出しています。


 


現在,教育ちゃんねるで連載している記事から,3冊目の本を出版予定です。


 



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