05 セルフ・パブリッシング

セルフパブリッシングへの道>KDP第1作目 その名は「25年前からのパソコン通信」

更新日:

Twitterで誤字の多さにあれこれぼやきながら粛々とすすめてきた電子書籍。

いよいよ最終局面に入ってきました。


この本は、過去3度も書籍化を断念してきたものです。

日本人学校での勤務を終え帰国する時に自費出版したものをきちんとまとめて世に出そうと思い、書籍化に挑戦してきました。

2012年にKDPが始まってからすぐに電子書籍化へ向けて挑戦しましたが、原稿の分量が多すぎてどのように構成していいかわからず途中で断念。

その後もScrivewnerを買ったことをきっかけに再挑戦しましたが、同じ理由で2度頓挫。

結局これまで3度も挫折し、私の電子書籍はとうとう日の目を見ないままに終わるのかと思い始めていました。

このブログの固定ページに9つほど日本人学校についての記事がありますが、書籍化が難しいのでせめてこのような形ででも・・・と思って3年ほど前に書いていたものです。

ところが、7月にキラーアプリが登場。

Scrivener for iPhone です。

 

これは、デスクトップ版のScrivenerで書いた書籍がそのままIOSデバイスで同期でき、書き進めたり編集したりすることができる、というアプリです。

このアプリがあれば、電子書籍をどこでも書き進めることができるのです。願ったり叶ったりのアプリです。

しかし・・・

 

下記の記事を書いたくらい「やったー」ともりあがっては見たものの、そのまま電子書籍に結びつくのは難しいだろうなと思っていました。

scrivener for iOS は私に「書くこと」を続けさせてくれる | 知的生活ネットワーク

それは、この書籍をそのまま出しても全く面白くないんじゃないかと思っていたからです。

書き進めることはできます。おそらくどこででも書けるはずです。でも、本全体を貫くコンセプト。スピーチでいうところのスルーラインをはっきりさせることができていなかったからです。

分量はとてつもなく多いけれども、何が言いたいのかわからない。そういう状況から抜け出すことができないまま、過去3度挫折を繰り返していたのです。この「本全体を貫くスルーライン」ができなければ、また挫折するに違いない。

そう思いました。

でも、困ったことに、次のように記事に書いてしまったのです。

さて、ここまで書いたからには、お蔵入りになっている生産物は日の目を見るのだろうな、ということになり冷や汗が出ます。

なんとか書かなきゃ。でも困った。このままじゃまた途中で投げ出してしまう

そう思いながら8月の最初頃までScrivenerを開いては閉じ、開いては閉じしながら、どう全体を構成したらいいのかもんもんとしていました。

ちょうど、ブログのカテゴリーを大再編して、ブログ自体を本に見立ててブログ上で「ぼく.の知的生活の方法’という本を書こうということも進めており、20年前の本の方が難しいなら、やはりこちらで書籍化を進めようかとも思いました。

 

ところが、 今回、そのスルーラインがあっけなくすっと通ったのです。

 

スルーラインという言葉。TEDスピーチの本を買ってきて読んでいた時に、出会いました。その時、「そうだなあ。スピーチの全体を貫くテーマ。僕の書籍にもそれがないから悩んでいるんだ。スルーラインというのか。なんとかそのスルーラインができないかなあ」

TED TALKS

そう思った瞬間、頭の中でくるくると何かが回り始めます。

時間にすると本の数秒だったかもしれません。

気づいたら、すっと通るラインができていました。今でもその瞬間のことはよく覚えています。

 

思わず立ち上がって(寝転がって読んでた。)、Scrivenerを立ち上げ、一気に「はじめに」を書いてしまいました。軽い知的興奮がありました。

 

今回の書籍では、昔書いた日本人学校での3年間の記録をもとにして自費出版したものから「生活編」だけを切り出して出版する、というところまでは決めていました。でも、それだけではただの経験の羅列です。そんなものに興味を持つ人なんていないだろう。それが過去なんども挫折してきた心のブレーキでした。

今回そこに、「記録することは素晴らしいことなのだ。記録することによってこんなすばらしいことがおこるのだ。そのすばらしいことを述べていこう。」というスルーラインが通ったのです。

内容に汎用性がうまれました。単なる経験談ではないようにすることができます。「これでいける!」と思いました。

 

きっと、無意識化ではもうできていたのではないかと思います。TED TALKSを読むことが、できかかっていたラインを通すスイッチになったのでしょう。ある課題の解決に夢中になっていると、何が解決のトリガーになるかわからないものです。

 

翌日、研修に行くバスの中で、Scrivener for IOSを使ってプロローグを一気に書き上げてしまいました。気持ちが高揚しています。

ようやく Scrivener for IOS の出番がやってきました。ラインが決まったらどんどん書き進めて行くことができました。もともとフリック入力には自信があります。カフェで、バスで、ぐいぐいと書き上げて行きました。

 

完全にうまくいっていたわけではなく、お盆過ぎごろまでなんどもスルーラインまで戻って見直したり、構成自体を直したりなどそれはヨタヨタしたものでした。でも確実に進めることができたのは、「今度はいける」という気持ちがあったからです。それほどスルーラインを通すということは大事なことだと思いました。また倉下忠憲さんの『セルパブ戦略』を読んだことも、この本に狙いを定めてぶれずに進む大きな力となりました。

 

こうして約一ヶ月かけてスルーラインに合わせて加筆、修正を繰り返し、9月の半ばにようやく一応の完成版ができたのでした。

 

しかし・・・

・・・それでも不安はついて回ります。

本当にこの本はおもしろいのだろうか。こんな内容を読んでもらえるのだろうか。

この気持ちが最後のハードルでした。

このハードルは結構高いもので、何かのきっかけが一気に不安を高め、出版への意欲が吹っ飛び、また全部やり直そうと思って振り出しに戻してしまう危険がありました。

自分ではおもしろいんじゃないかと思っても、人様から読んでいただいた時に「なんだこれ」と思われる可能性が十分あったからです。

なぜかというと、90年代初頭というすでに25年も前の話、おまけに異国での一教員の私的な生活の話です。よくある「我が半生」のような自費出版本として親戚に配られ、書棚に置かれて忘れ去られるような本になるのではないか、とずっと思い続けてきたのです。

今回はスルーラインが通ったとはいえ、そう簡単にこのハードルを超えられるものではありません。

 

しかし、この一ヶ月さまざまなことをやめて(読書まで・・・・!でもYoutuberはやってたけど・・カメラもやったな・・・なんかいろいろやってるぞ・・・)取り組んできたことです。なんとか出してしまいたい。その気持ちとの葛藤でここ数日、少々苦しんでいました。

 

そこに救世主が現れます。

さる方が、原稿を読んでくださったのです。

ずいぶん丁寧に読んでくださった上に、詳細な指摘までいただきました。

その時のコメントで、「全体的におもしろい。ぐいぐい読み進められた。自信を持っていい。」というお言葉を頂いたのです。

これがどれだけ私の背中を押すことになったでしょうか。

一気に最後のハードルが下がりました。

この救世主のおかげで、私は、もう一歩のところまでやってきました。

心から感謝しています。

何かを生み出すということは本当に苦しいことですが、すばらしいご縁をいただけることでもあります。そういうことをしみじみと感じています。

 

そして,今日。

表紙を書き終え,全体が完成しました。

cover「25年前からのパソコン通信」

それが私のKDP第1作目のタイトルです。

すでにAmazonにアップロードを終えました。

現在,さまざまな手続きについて入力しているところです。

この手続きにしばらくかかりそうですが,とりあえず船出は秒読み段階に入りました。

 

クリヤさんからは,10月1日船出をお勧めされていて,そうしようかと思っていました。

でも,この流れでは,10月1日まで待てそうもありません!

クリヤさんごめんなさい。

追記 9月27日

そして・・・
完成しました!







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