30年近い日記の積み重ねは,かなりの分量になります。「朝起きて顔を洗って・・・」みたいな日記ではなく,仕事の日誌であり,考えたことのまとめであり,さまざまな工夫の後であり,そんな内容ですから,何らかの切り口でうまくすくいとることで知的生産が可能であるはずです

20数年前には,「日本人学校」という特異な経験を,日記からすくいとって本にまとめることができました。

当時,日本人学校に赴任した頃、まだインターネットはなく、パソコン通信の時代でしたが、毎週のようにPC-VANの日本の教育関係の掲示板に状況の報告をしていました。

日記はパソコン通信でダウンロードしたOLS(Online Soft のことを当時はそう読んでました)、Dbiという不定長データベースソフトを使って毎日記録していました。

帰国前に、3年間書きためたデータベース上の日記をテキストデータに書き出し、それにパソコン通信で送っていた日本への通信を合わせてWordのアウトライナーで編集し、本を一冊書くことができました。A4サイズで220ページですからかなりの量です。

それだけの生産が,日記を継続していることから可能になった例です。

 

そのときは,「特異な経験」というわかりやすい切り口があったのですくいとりやすかったと言えます。それから20年たった今,この大きな池からまた何かすくいとって本を書こうと思うことがあります。可能ではあろうけれども,どんなすくい取り方をしたらいいのか見当もつきません。

おもしろい経験だけをすくいとるとか,ガジェット使用の歴史とか,教師としての成長物語とか,はたまた,日記の内容をソースにした創作とか。

へたすると単なる個人史になってしまい,1000年後の文化史研究家を喜ばせること以外には,だれも見向きもされないでしょう。そんなこともひっくるめて考えてみると楽しいです。

日記を振り返って見ながら,このようなすくい取り方に思いを寄せてみるのもなかなか楽しい知的遊びだといえます。

そのような遊びができるのも,長い日記の積み重ねをしてきたからこそだと言えそうです。

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本の紹介

25年前の海外生活,PC事情,メモや手帳のことなどについて書いてます。

「私のシドニー派遣教員日記」
現地の児童相手になんとか楽しい授業をしようとジタバタしたことが,今の自分をどのように作っているのか。




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