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ザナドゥ~パソコンゲーム黄金期 の立役者 1985年

前々回ザナドゥのネタを書いた。

ゲームの話なんか自分では如何なものかと思いながら書いたのだが、面白いと言ってくださる方もいて、逆に、「え?なんで?」と狼狽した。

こういう記事も面白く読んでもらえる方がいるのなら、せっかくだから掘り下げてみようかと思った。
そこで、なんであの頃私が、いや多くの人がザナドゥに夢中になったのか書いてみようと思った。

一体ザナドゥの何が面白かったのか。

いわゆる剣と魔法の世界の基本を私はこれで学んだ。

剣と魔法の世界にはどんな武器があって、どんな魔法があって、どんな怪物がいて・・・。そういうことを学ぶことができたのだ。

武器はダガーから始まって、ショートソード、ロングソードなどの剣類、ハンドアックス、バトルアックスなどの斧類、ランスなどの槍類など、そういうもので成り立っている。

とげとげのついた鉄球をブンブン振り回して敵をぶっ叩くのをモーニングスターというのだとか、最強のドラゴンにはどんな最強の武器もかなわないが、その最強の武器よりも攻撃力はずいぶん落ちるものの「ドラゴンスレイヤー」という特別な武器ならば倒せるのだとか、そういう、剣と魔法の世界の約束事みたいなものをこのゲームで教わったと言っていい。

ドラクエはかなり面白く相当はまったけれども、それをプレーしたからといってヨーロッパの中世のお話を読んだときピンと繋がるかといえばそこまでのことはなかった。

しかし、ザナドゥをやると、ベオウルフ物語かすっと頭に入るのである。 ザナドゥは正統派の剣と魔法の世界を表現したものなのだ。

だから、面白かった。

レベルアップするのがこれほど嬉しいゲームにはその後であっていない

RPGの基本は、弱々しい主人公がレベルアップを繰り返してハンパなく強くなっていき、その過程でこれまで入れなかったところに入れるようになったり、喉から手が出るほど欲しいものを持てたり、その結果じょじょに謎が解けていくことの楽しさにあると思う。

ドラクエなどその最たるもので、木の向こうにあるなんだか怪しそうな洞窟にどうしてもいけない。

しかし、レベルが上がったところでボスキャラを倒すと、そこへ行く道がぱかっと現れ、ばんざーいとなる嬉しさを何度も味わった。

ところがザナドゥはまた、一味違うのだ。

かなーり単純、シンプル。

ヒットポインドがむやみに上がっていくのである。初めは1500ポイントくらいしかない主人公が、最後には何千万ポイントものヒットポイントになる。
この、むやみやたらで気前のいい数字の上がり方が実に嬉しいのだ。

いけないところに行けるようになるなどといった魅力的なレベルアップでは決してない。ただ、ヒットポイントとマジックポイントが上がり、称号がどんどん偉くなるだけだ。

てねもそのシンプルさゆえにレベルアップが嬉しくて嬉しくてたまらないのである。

いまは!そんなゲームはどこにもないだろう。

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