ゼロ秒思考を身につけたいと思って、ここしばらく四苦八苦している。
ゼロ秒思考とは、さまざまな問題について即断即決できる能力のことで、訓練によって誰にでも身に付けることができるとのこと。
その訓練というのが、A4の紙に1日10枚メモを書くということだ。
単に10枚書くわけではなく、筆者が長年かけて、何万枚もメモを書いた結果つくりだしたもっとも効果的なメモの書き方のメソッドが述べてある。
メモは、まいにち10ページ書くことをお勧めしている。1ページ1分で書くので、まいにち1ー分程度しかかからない。しかもまとめて書くのではなく、思いついた時にさっと書く。思いついたその瞬間に書き留めることで頭の働きを良くし、発想をさらに刺激するので、後でまとめて書こうとはしないほうがよい。107
私も0秒思考を身に付けたくて、毎日このメモで訓練をしようとしてきた。キーボードや音声入力によるメモではなく、実際に紙に書くということがこの0秒思考メモの大事な約束事になっているので、それに従おうと思って一週間メモをとってきた。
ここではこのメモのことを「ゼロ秒思考メモ」と呼ぶことにする。
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ゼロ秒思考メモとは・・・
もともと私は、ここ5 ,6年は1日11個のメモを書くと言う事を自分に課してきた。年間4000個のメモだ。だから、メモを書くということについてのハードルはとても低い。それどころか私は「何かを書かざるを得ない」人間なのだ。メモをしないと行きていけないほどだ。
しかしそれはあくまでアイデアを得るためのブレインストーミング的なものであって、それならば音声入力であろうがキーボードからであろうがシステム手帳にメモ書きであろうが何でも良い。
ところが、ゼロ秒思考メモは単なるメモ書きではなく、ゼロ秒思考を身につけるための訓練としてのメモ書きであるから、これはそのメソッドに従わなくてはならないところだ。
私自身が他のやり方を多数試し、今のやり方に落ち着いてから何万ページ以上も書き、工夫をしてかなり完成度の高い書き方になっている。そういう背景への理解なしにあれこれちょっとした工夫をすると、せっかく作り上げたノウハウがうまく働かないことにもなる。100
そのノウハウとは、A4を横置きにし、1行目にタイトルを描いて下線を引き、右上に2015/4/18のように日付を書く。メモは、その下に4行から6行。それだけしかかかない。これを10枚書くわけだ。
メモを書く際は、A4用紙を横置きにし、左上にタイトルを書いて下線を引く。ノートではなく、パソコンでもなく、カードでもなく小さなメモパッドでもなく、A4用紙だ。しかも1ページにびっしり書くのではなく、わずか4〜6行のみ書いて終わりにする。76
同じタイトルであっても似たタイトルであっても構わない。何度も同じことを考えてもかまわない。
今日あるタイトルで書いても、明日またその言葉、あるいは似たような言葉・フレーズが浮かぶことがある。そういう場合は中暑なく、もう一度書く。昨日どう書いたかなどと見返す必要はない。見返さず、頭に浮かんだまま、また書く。3日後にまた似たようなタイトルが浮かんだら、それでメモを書く。振り返らずにひたすら書く。85
ある問題についてなんども考えていくことで、その問題についてはもう書くことがなくなる。こうなると、その問題については即断即決できるようになるわけだ。
こうやって、ほとんど似たテーマでメモを5〜10ページ、あるいは20ページほど書いていくうちに、もうそのテーマについては考え尽くした感じ、書き尽くした感じがしてくる。心の中で大きな変化が起きている。その時点で、もう検討すべき、メモに書くべき課題ではなくなっている。87
私の仕事では、この即断即決ということがとても重要だ。なんとかその力を身につけたい。
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1日10枚どころか・・・
そのゼロ秒思考メモ、今週は一日10枚どころか、1日一枚が精一杯だった。
今こんなことについて書いてみたいということは頭に浮かぶが、それをその場でなかなかA4用紙にキャプチャできない。机にじっと座って行う仕事ではなく、あちらこちらとせわしなく動き回りながら仕事をしているため、A4に手書きというのがとてもむずかしいのだ。
その場でさらさらと書くことができるように、ファイルや紙のはさみ方の工夫などをいろいろしているのだが、やはりタイミングがあまりよくなく、思いついた時に思いついたことを書くことができていない。
訓練次第でできるようになるのだと思うので諦めずにキャプチャすることを継続したい。
私の1日11個アイデアメモとの折り合い
しかし、そのことにこだわるあまり、これまでやってきたアイデア11個メモ自体も、今紙がないからということで滞っていた。
私は、これまで1日11個のアイデアメモをキャプチャするために、iPhoneもiPad miniも、カード型メモも、Shotnoteも付箋も、そして薄いメモ帳も、あらゆるものを使って今思いついたことをメモしてきたのである。
ところがゼロ秒思考の書き方のメソッド(A4、手書き)に従おうとするあまり、いろんなことをキャプチャしそこなっている。それはいただけない。
私のアイデアメモはそれはそれでさまざまな媒体を使ってどんどんキャプチャしていきながら、それと内容が重なってもいいので、ゼロ秒思考メモはメモで10枚書くという具合にやっていこうと考えている。
こういうことも含めて訓練なのだろうから、さらに1日10枚のゼロ秒思考メモを書くことを続けていきたい。
さて、来週は1日平均2枚には引き上げてみたいものだ。
追記 2015/5/8
ゼロ秒思考メモ 一ヶ月目に自分がどうかわってきたのかをまとめてみました。
ゼロ秒思考メモを始めて一ヶ月。私にあらわれた三つの変化 | 知的生活ネットワーク