03 生産する

ずっと完成しないで変化し続ける有機体とわたしの「教育観」

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彩郎さんのブログでひらめいた。
「教師はEvernoteを使いなさい」はきっと完成しない。しかし、きっとそれでいいのだ。「教師はEvernoteを使いなさい」は、私の教育観を反映したものであり、その教育観とはいつまでたっても出来上がらないものだからだ。

WorkFlowyと自分のブログによる知的生産システムと、ハサミスクリプト「WFtoHTML_irodrawEdition」が果たす役割

完成しないで変化し続ける有機体としての「教育観」

教育観とは教育に関する単なる知識でも理屈でも、思いでもない。教育という仕事における、教師の一挙手一投足を決める大元の、土台となる哲学というようなものだ。

「私は、子どもが学ぶということをこのように考えています」「私は授業というものをこのように考えています」「私は、図画工作科における子供の絵の表現をこのように考えています」「私は、子どもが遊ぶということをこのように考えています」・・・などという無数の考えができて、それらの集大成の形で「私は教育という営みをこのように考えています」ということができるのだ。

だから、それは簡単にできるものではない。長年にわたる勉強と経験から作られるものだ。

教育観がしっかりと作られている教師はぶれない。しかろうと、ほめようとそれらの行為はすべてどっしりとした土台から生まれてくる。それは子供にとっても良いことだし、教師自身にとってもよい。だから、みんながそれぞれの教育観をつくらなければならないし、無意識的であるにせよつくろうと努力しているものであることを信じる。

しかし、それは「ずっと完成しないで変化し続ける有機体」であるのだ。いつまでたっても完成することがない。

私たちが教育観を肥やしていくということは、「ずっと完成しないで変化し続ける有機体」を肥やし続けるということなのだ。

「教育観」をつくるためのフィールド

では、この教育観をどこで作っていくのか。

私の場合、教師の早い時期でシステム手帳というシステムを導入する機会に恵まれたので、データベースを構築するという形で教育観を醸成するフィールドを持つことができた。教師になってから6年目のことだ。

以来、長いこと、システム手帳と山根式袋ファイルシステムを核とするデータベースの構築が、私の教育観を作る場となってここまで来たのである。

「教育観」を肥やしていくためのアウトプット

ところが蓄えたものはアウトプットしないと形にならない。蓄えたものの中からレポートや論文、講演におけるプレゼンテーション、種々講座の講師としての資料作りなどのアウトプットを通したとのだけが私の血肉となり、チリが積もるように私の教育観を少しずつ少しずつ肥やしてきたのである。

ある頃からこれまでの実践をまとめて本にしたいと思うようになった。それだけのコンテンツが蓄えられたと思いようになったのだ。

今から8年前の夏、私は第1章を書き始めた。ところがそれ以上書き進めることができなかった。それは書き始めた途端に自分にはまだわからないことがたくさんあるということに気づいたからだ。

その時、私は「今のままではダメだ。もっと自分の教育に関する考えをしっかりつくってからでないと本などかけない」と思い込んでしまった。それ以来私は8年間、まだその時に書き始めた本の続きを書き出せないでいる。

その間、私はもっと自分の教育観をしっかりつくろうと一生懸命に本を読んだり、、研修に通ったりして研鑽を続けた。そうしているうちに自分の中に教育観が、これでよしと思うくらいに出来上がる時が来るのだと思っていたのだ。

でもそんな時はこないまま月日は流れ続けた。私のデータベースに蓄えられる様々な教育情報や勉強の後だけが着々と膨らんでいた。

そんななか、自然に雫が垂れ落ちてくるようにブログを書き始めた。自分の教育実践を少しずつ書き始めたのだ。蓄えた情報や成果から少しずつ切り出して持ってくる形だ。彩郎さんのいわれる「暫定的な作品」をアウトプットし始めたのだ。

こんなことをしていていいのかと思い続けていたのも確かだ。ブログに書いただけで満足してしまい、そこで終わってしまうのではないかという心配だ。しかし、それでもアウトプットし続けることは、正しい。海底の砂が固まって硬い地層となるように、少しずつじわじわと私の考えは固まっていくからだ。

わたしのデータベース内で成長し続けている教育観は、彩郎さんのいう、「ずっと完成しないで変化し続ける有機体」の状態だったのだと言える。いつまでも完成しない私の教育観。それを、その時々の状況を切り取ってアウトプットすることによって徐々に固めていく。そういうことを私はしてきたのだった。

いつまでも完成しない「教師はEvernoteを使いなさい」

今、「教師はEvernoteを使いなさい」がなかなか完成にこぎつけないので、そのお話部分をブログで連載している。私の中の何かが業を煮やして書き始めたのだ。まさに「暫定的な作品」と言えるのかもしれない。

もともと「教師はEvernoteを使いなさい」は主人公の1日のシミュレーションと、Evernoteの解説という二部で作っていたものだ。私の教育観の一部としてアウトプットしようとしたものだが、その一部でさえ完成しない。

それなら、さらに切り取って、今連載している部分を今の姿として暫定的に書き出し、固めるのはどうか。

すなわち、連載されたお話の部分とそこへのコメントだけで作品にまとめる、ということだ。

その選択は正しいのかもしれない。15908947803_ed464d388f_m







Lyustyleの本

kindleで読める電子書籍を書いています。2017年6月現在2冊の本を出しています。


 


現在,教育ちゃんねるで連載している記事から,3冊目の本を出版予定です。


 



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