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教育の抜本改革は必要か?という記事について

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久々に教育関係の記事です。ちょっとこのブログの雰囲気には合いませんが、どうぞ関係の方や興味のある方だけ読んでください。


教育の抜本改革は必要か?. 山内康一

BLOGOSに上のような記事がありました。本当によく言ってくれました。リンクを貼るだけではこの手の記事は消えてしまうので、引用させていただきます。

前提は「いまの教育制度に問題がある」というスタンスではないかと思います。しかし、本当に日本の現行の教育制度には、大きな問題があるのでしょうか?

まさにその通り。教育再生会議などというけど、再生しなければならない何があるのか、と日頃から問いたかった。

中には問題の教師がいることも否定しませんが、大方の教師は目の前の子どもたちのために必死に教材研究をします。少しでも授業の腕をのばそうと休みや夜の研修会に出席して学んでいるのです。そういうことはなかなか報道されない。

日本の教育はとてもいいのです。明治時代から日本には「研究授業」もしくは「授業研究」という研修形態が連綿と続いてきました。

この研究授業=Study Lessonという授業力向上の研修スタイルは、日本の一教室の子供の数が多い割に成績がよいことを不思議に思った欧米の教育学者たちから研究され、それが成果として出版されてから広まったということを以前研修で学びました。

こうして教師たちは学び続けている。こうした中から、何人ものノーベル賞受賞者が生み出されているのですし、世界に冠たる技術者も生まれているのです。

しかし、今の文部科学大臣はどうも教師をそのような存在としてみていない節があるように感じます。(土曜授業にまず文科省の人たちが率先して学校に入っていくなど、地域との連携を蜜にして風を吹き込むというようなことを言われていますし)。

もっと日本の教育に文科省自身が自信を持っていただきたいとおもうのです。

1.日本の教育制度は比較的機能している。国際比較しても優れている部類に入る。

2.その改善や時代の変化に応じた変革は、当然必要である。しかし、思いつきで、変な「大改革」をやるべきではない。

3.実証研究や現場の声を無視したような、政治家の思いつき「改革」というのは、多くの場合「改悪」になる。

4.やるべきことは、教員養成の充実や、教授法の改善といった地味なこと。派手な抜本改革ではない。

本当にその通りです。よく言ってくださいました。私は今の教育改革は、思い込み、思いつき、そういう要素をとても強く感じます。「教育は百年の大計である」というような考え方の対局にあるような気がしています。

 現場の教育委員会の人たちから見ると、理念先行で現場の実態と乖離していたり、性急過ぎたり、と感じられるようです。

また、現行制度でうまく行っているものまで、「改革」と称して変えられることもあります。うまく行っているものはさらに伸ばしながら、うまく行かない点を改善することが大事です。

もうここから後は、ほとんど引用です。

例えば、OECDの2012年のPISAも、日本の学力は世界でトップレベルでした。OECD加盟国の中では、数学2位、科学1位、読解力1位という好成績でした。

東アジアの都市国家が上位に多く入りますが、人口が一定以上の大国では日本は優秀です。モデル国のひとつに日本は挙げられます。

OECDが評価する日本の強みは以下の通りです。・教育への献身的取り組み・効果的な指導法・質の高い教員・幼児期からの教育への投資・バランスのとれた資源配分 等など(他にも多くの指摘がありますが、割愛。)

さらに日本は成人の学力調査でも優秀です。PIAAC(国際成人力調査)においては、世界一との評価が出ています。

こういった国際機関が実施する学力調査が、どの程度役に立つかは議論の分かれる点で、私も絶対視しているわけではありませんが、ある程度は指標になると思います。

思いつきで理念先行型の抜本改革をやるよりも、トヨタの「カイゼン」的な改革を積み重ねつつ、現場の教員を支える仕組みを強化すべきです。

グローバル人材育成といったエリート教育より、公立の小中学校や高校の強化に力を入れて、ふつうの市民のレベルアップを図るべきです。

文部科学大臣自らが土曜授業をされたそうですが、それよりじっと授業をする教師たちの授業を見て欲しいし、授業を受ける子どもたちを見てほしい。

PISAなどの外の指標にふりまわされず、優秀な人材を数多く送り出してきた日本の教育をもっとじっくりとあたため、育ててほしい。

現場から見たら、「改悪」としか思えないようなことを「理念」のもとにどんどん遂行していこうとされていますが(ここでは割愛しますが)、もっと百年の大計を見据えてじっくりと取り組んでほしい。

そして、抜本改革ではなく、よいものの改善を図りながらよりよくしてほしい。「改悪」にならないように。

常々そう思っていました。

この記事は、一生懸命学び、授業技術をのばそうと頑張り続ける教師たちにとってとても勇気を与えていただいたと思います。

(お約束ですが、この記事は私個人の意見です) 







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