200 教師と教育

週6日制の復活 基本的には賛成。でも・・

更新日:

文科省が、自民党が政権公約に掲げている、週6日制の導入に向けての検討を始めました。

私は以前の週6日制の復活は基本的には賛成です。でも・・

 

学校週6日制を検討「ゆとり教育」見直し強化 - 芸能社会 - SANSPO.COM(サンスポ)
6日制の導入で授業時間を確保し、子どもの学力向上に向けた取り組みをさらに強めたい考えだ。 ...
授業時間の確保というような考え方で導入する6日制には疑問を持ちます。

 

6日に増やして授業時間を確保することで学力向上が望める、というのはものすごく単純な考えです。もちろんこの場合の確保とは「増やす」という意味です。

 

昔の週6日制に賛成する理由

授業を1時間するためにはそれだけの研究と準備が必要です。教師は 1時間の授業の準備をするのに何時間もかけて教材を解釈し、方法を考え、そして資料の準備をしなければなりません。

しかし、2002年に週を5日制にして、6日制の時と同じ授業時間をを5日という小さい入れ物の中に押しつめたことで教師の入念な準備の時間は失われてしまいました。

 

連日6時間授業を行わざるを得ず、それでは、準備も授業の打ち合わせをする時間もつくることはできないからです。

しかし、失われたとはいっても、授業はしなければならないから教師は当然のように残業はするし、休みである土曜日にも家で、または学校に来て授業の準備をします。

 

すなわち週五日制というのは教師の重要な仕事、すなわち「研究と準備」を休日や終業後にさせることによってようやく可能になっているともいえるのです。

ひどい言い方ではありますが実際問題としてそのような言い方ができてしまうのです。

 

しかし、

 

土曜日があった頃はそうでもなかった。

土曜に授業があるおかげで5時間授業の日が週に2日ほどとれました。

教師はその時にじっくりと準備をしたり会議をしたりすることができたのです。放課後、学校に遊びに来た子どもたちと一緒に運動場で遊ぶこともできました。

また土曜日の勤務は午前中までとは言っても、若い教師たちはご飯を食べに行った後に戻ってきて、終業後、自分の心ゆくまで翌週の授業の準備をすることができました。

それでいて休みの日はしっかり保障されていました。すなわち夏休みにまとめてとることができたのです。

 

教師は入念な授業の準備の時間を与えられ、その上で子どもに迷惑がかからない夏休みに土曜の分の休みがしっかり保障されていました。

それが以前の週6日制だったのです。

 

わたしは、今回の検討がその状態に戻すということで行われるのならば賛成です。学力の向上は十分に望めるでしょう。

 

検討されようとしている週6日制の考え方に疑問を持つ理由

しかし、6日にして授業時数を増やすことで学力向上を目指すという考え方での週6日制の復活には疑問です。

理由は、教師の研究と準備の時間が十分に保証されなくたった今の状況がかわるどころか、入念な準備ができないまま授業をせねばならない日が1日増え、さらに悪くなってしまうからです。

 

時数を増やしたからと言って学力の向上にむすびつくわけではありません。

授業の時数を増やすなら同時に準備の時間も増やさなければ、授業の質が限りなく低下するだけです。

だから、授業の時数を増やせば学力が向上するというのはあまりに安易な考え方だと考えます。

 

以上のような理由で、6日に戻して授業時数を増やすという考え方には賛成できかねます。

「世論の理解はあると思う」と言われてますが、それはそうでしょう。

一般的に見て、授業数を増やせば学力は高まる、と思われるのも不思議ではありません。

しかし、そこには授業の質の問題が抜け落ちています。

 

授業の質を高めるために、入念な準備を保証する。そのために週6日制を。

これなら賛成です。

そのためには次の3つが必要だと考えます。

 

1 今の時数のままで6日にもどすこと

2 土曜に授業を行うために、教師の休みを昔のように夏休みにまとめてとれるようにすること。

3 10年間に根付いている子どもの土曜日の過ごし方、家庭や地域での生活のあり方、これらを解決すこと。

 

わたしとしては、以上のような問題をクリアし、昔の6日制に戻してくれることを期待しています。

 

国際的な学力テストにおける順位などをそう気にかけず、ノーベル賞受賞者をどんどん輩出しているこの国の教育にもっと自信をもったらどうでしょうか。

そして、国語や算数や理科だけの点数でとらえられがちなこの国の「学力」という言葉の意味をもう一度かんがえなおしては・・・

 

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